Rapha Prestige Nasu(完結編) 〜夫者は三度死ぬ〜
「自分は…みんなの期待に応える事ができなかったのか…」
「本当に申し訳ないなあ…がっかりするだろうな…」
足切りと聞き、情けなさから泣きそうな夫者。(というか泣いてる)
体力と精神が限界になると人はここまで弱くなってしまうのか。
(※ポキ者ポイント3)
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前回のエピソードはこちらをどうぞ。↓
Rapha Prestige Nasu(9) 〜那須岳〜
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空はどんどん暗くなる。
それは心細さ、失意、惨めさに拍車をかける。
足切りルートを目指し、降っては登りをここでも繰り返す。
勾配はキツく二度目の脚吊。
絵に描いたような極限状態。
ロードを始めて2年、
ここまで過酷なライドに挑むなんて想像した事はなかった。
ここまでやったのだから完走したかった。
立ち止まっても解決する事は何一つ無いので進む。
目の先にT字路があらわれた。
Raphaの人が立っているので足切りポイントだろう。
夫者「あの〜、ラフォーレ那須へは左でよろしかったでしょうか?」
帰路のルートを確認するつもりだったが
Raphaの人から出た言葉は予想外のものであった。
「今、17:28なので右へ3km登ってくださーい」
マ…!?
マジか…!?
(自分の時計が進んでいた!!?)
ま…まだ走ってええんかワレ!!!?
(※心の中の叫び)
疲労よりも、完走の可能性が活きていた事に対する喜びが勝っている。
まだ走れる!!
完走できる!!
チームのみんなにに連絡を入れる。
夫者「のぼっています。足切り17:30に間に合いました!」
みんなから応援でトーク画面がいっぱいに。
でも英語ばっかりだから翻訳は後だ!!(笑)
ニュアンスでとても喜んでもらえたのがわかった。
ここからの3kmはより勾配の強い坂であったが
もう、それは脚を止める理由にならなかった。
そして登頂。
おそらく最後尾?
山頂には数人の選手が下山準備に入っていたので
残り時間を計算する事なく、ダウンヒルする選手の後ろに着かせて頂いた。
ここからは真っ暗な中を高速で下る下る。
風切り音に、
温泉街特有の香り、
テールランプの赤い灯達。
約8kmの下りを飛ぶように十数分で終わらせ、平地を少々。
そしてその先に見えるのは「ラフォーレ那須」の看板。
制限時間内の完走達成。
「PM18:19ゴール(タイムオーバーまで残り11分)
走行時間11時間19分」
は…走りきった…ギリギリや…
王さんやマイクさんがあたたかく迎えてくれた。
夫者「ギリギリで申し訳ないっす…!(疲労)」
マイクさん「よくあそこから走りきれましたね!!すごい!」
王さん「オトジャ、ヨク頑張ッタネ Nice Fight!」
夫者「あれ?ビルさんとチャールズさんは??」
王さん「二人ハ、温泉イッタネ」
夫者「ワーオ!!」
そんな会話をし、一先ず部屋までバイクを置きに行く。
まっ白に…燃えつきた…
燃えかすなんか残りやしない…まっ白な灰だけだ…
そんな充実感はロードをやる前にはなかったよ…
夫者やりました。
エピローグへつづく
「本当に申し訳ないなあ…がっかりするだろうな…」
足切りと聞き、情けなさから泣きそうな夫者。(というか泣いてる)
体力と精神が限界になると人はここまで弱くなってしまうのか。
(※ポキ者ポイント3)
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前回のエピソードはこちらをどうぞ。↓
Rapha Prestige Nasu(9) 〜那須岳〜
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空はどんどん暗くなる。
それは心細さ、失意、惨めさに拍車をかける。
足切りルートを目指し、降っては登りをここでも繰り返す。
勾配はキツく二度目の脚吊。
絵に描いたような極限状態。
ロードを始めて2年、
ここまで過酷なライドに挑むなんて想像した事はなかった。
ここまでやったのだから完走したかった。
立ち止まっても解決する事は何一つ無いので進む。
目の先にT字路があらわれた。
Raphaの人が立っているので足切りポイントだろう。
夫者「あの〜、ラフォーレ那須へは左でよろしかったでしょうか?」
帰路のルートを確認するつもりだったが
Raphaの人から出た言葉は予想外のものであった。
「今、17:28なので右へ3km登ってくださーい」
マ…!?
マジか…!?
(自分の時計が進んでいた!!?)
ま…まだ走ってええんかワレ!!!?
(※心の中の叫び)
疲労よりも、完走の可能性が活きていた事に対する喜びが勝っている。
まだ走れる!!
完走できる!!
チームのみんなにに連絡を入れる。
夫者「のぼっています。足切り17:30に間に合いました!」
みんなから応援でトーク画面がいっぱいに。
でも英語ばっかりだから翻訳は後だ!!(笑)
ニュアンスでとても喜んでもらえたのがわかった。
ここからの3kmはより勾配の強い坂であったが
もう、それは脚を止める理由にならなかった。
そして登頂。
おそらく最後尾?
山頂には数人の選手が下山準備に入っていたので
残り時間を計算する事なく、ダウンヒルする選手の後ろに着かせて頂いた。
ここからは真っ暗な中を高速で下る下る。
風切り音に、
温泉街特有の香り、
テールランプの赤い灯達。
約8kmの下りを飛ぶように十数分で終わらせ、平地を少々。
そしてその先に見えるのは「ラフォーレ那須」の看板。
制限時間内の完走達成。
「PM18:19ゴール(タイムオーバーまで残り11分)
走行時間11時間19分」
は…走りきった…ギリギリや…
王さんやマイクさんがあたたかく迎えてくれた。
夫者「ギリギリで申し訳ないっす…!(疲労)」
マイクさん「よくあそこから走りきれましたね!!すごい!」
王さん「オトジャ、ヨク頑張ッタネ Nice Fight!」
夫者「あれ?ビルさんとチャールズさんは??」
王さん「二人ハ、温泉イッタネ」
夫者「ワーオ!!」
そんな会話をし、一先ず部屋までバイクを置きに行く。
まっ白に…燃えつきた…
燃えかすなんか残りやしない…まっ白な灰だけだ…
そんな充実感はロードをやる前にはなかったよ…
夫者やりました。
エピローグへつづく
コメント
コメント一覧 (13)
さて自分は、12月までにオーメストグランデてフレーム買うか悩み中です。
夫者お疲れ様でした!
頑張って走り切った夫者は、最高にカッコイイです!
上級者に混じっての厳しいコースの完走
素晴らしいです!!
完走おめでとうございます!!感動しました!!
2回目かも知れませんが……
いやー、ちょこちょこお邪魔しておりましたが、感動に感動でコメントせずには居られなくなって、コメントしました!!!
夫者さんスゴーーーい(* ̄∇ ̄)ノ
もぅ、泣きました!!!
劇的な展開がスゴい!
本当にお疲れ様でした!!!
それと、完走おめでとうございます!!!
夫者さんは凄いです!諦めない心、尊敬です。
おつかれやまです。
絶体無理と思って見てたけど、よく走りきられました。
御疲れ様です。
感動しました!
しかも文章もとてもおもしろいです!
奇跡って起きるもんなんですね。
夫者さんすごく頑張られたのですね。
きっと「夫者鍛えたら走れる!」とか思われたのですかね。